K3、江戸川自転車道(東京側)を往く

大規模自転車道
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江戸川自転車道は、東京都江戸川区南葛西五丁目から葛飾区東金町八丁目までを結ぶ約22kmの大規模自転車道です。江戸川及び旧江戸川沿いに東京下町を駆け抜ける地元密着の自転車道であり、160kmに及ぶ利根川水系サイクリングロードの東京起点でもあります。2023年8月11日走破。

江戸川自転車道の基本情報

正式名称は葛第七三三号(葛飾区)及びA0440(江戸川区) 
通称江戸川自転車道、または江戸川サイクリングロード江戸サイとも。
江戸川区側が昭和49年(1974年)整備開始し延長17.3km。
葛飾区側が昭和55年(1980年)整備開始4.7延長km。
通常大規模自転車道は県道指定で東京都の他路線も都道なのですが、何故か区道です。

起点東京都江戸川区南葛西五丁目(首都高湾岸線南葛西陸橋付近)
終点葛飾区東金町八丁目(東金町運動場付近)
大規模自転車道とは?

起点最寄りはJR京葉線葛西臨海公園駅から約1km。終点はJR及び新京成電鉄松戸駅からおおよそ3km。

葛西臨海公園近くの東京都江戸川区南葛西五丁目を起点とし、旧江戸川右岸沿いを遡ります。江戸川区区間は「健康の道」と呼称されており、なぎさ公園横などを抜けて瑞穂大橋を渡り、江戸川に合流した後葛飾区へ。葛飾区区間は「江戸川堤サイクリングロード」と呼称されており、葛飾大橋を超えたところで終点の葛飾区東金町八丁目東金町運動場付近へと至ります。

起点にて江戸川自転車道(埼玉県管轄)と接続、近くの葛飾橋を渡河すると江戸川左岸自転車道とも接続しており、長大な利根川水系サイクリングロードの東京側起点となっています。また江戸川区の「健康の道サイクリングロード」は旧江戸川から新中川方面にも伸びています。

江戸川自転車道(東京)に至るまで

江戸川自転車道(埼玉)の続きでの走行になります。
真夏の炎天下で気温は37℃、更に寝不足で既に体力的にはヘロヘロなところからスタート。

江戸川自転車道(東京)を走る

埼玉側も終点から起点に向けての走行でしたが、東京側も同様で起点である河口側に向かって走ります。終点は当然埼玉の起点とイコール。わかりやすい県境ですね。

道路の白い敷石が埼玉川、色の濃いほうが東京川、右は葛飾区の道路専有標識
終点側の0kmとこれから走る4.7kmの標識

距離が4.7kmなのは葛飾管区のみが記載されているため。通常大規模自転車道は県道なのですが、この路線のみはなぜか区道として整備されているようです。県道でありつつ管理は市、というのは他にもありますが。

終点から東京側を臨む

雲ひとつない晴天。写真で見る分にはいいのですが、実際走ってる間はカンカン照りの太陽が恨めしくて仕方ありません。

葛飾区の自転車歩行者道専有許可標識、東金町から柴又まで

葛飾区区間は「江戸川堤サイクリングロード」と呼称されています。

葛飾大橋そば江戸側堤サイクリングロードの案内板

名称の通り江戸川堤防の上を走ります。葛飾大橋を越えると2車線の広大な自転車歩行者道がお目見えします。橋下を潜る時や取水塔近くでたまに狭くなったりしますが、基本的には広く見通しのよい走りやすい道。案内の通り100mごとに路面に距離を示すプレートが埋め込まれています。

葛飾大橋を超えたところ
ルート案内図
橋脚は基本的に下に誘導されて潜る形
100mごとの距離表示

非常に整備された走りやすい道ですが、4.7kmしかないのですぐ走り終わってしまいます。柴又公園と北総鉄道橋脚が見えてきたら葛飾区区間はゴールが目の前です。

寅さんといえば「生まれも育ちも葛飾柴又、帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」と、「こんな感じでしたよね」とググらず書けてしまうのですが「男はつらいよ」の映画は一度も見たことがありません。葛飾といえば寅さんと両さんの二大巨頭の印象。

柴又公園と寅さん記念館、自転車っぽいオブジェが多数
北総鉄道橋脚、越えてすぐ江戸川区に

写真は撮ってないのですが、北総鉄道の高架を越えてすぐの江戸川堤サイクリングロード案内板と河川敷に降りる大きな階段が江戸川区との境界です。セットで江戸川区の道路専有許可表示板もありますね。越えてしばらくの江戸川沿いは特に変わらない広く走りやすい道が続きます。河川敷側にアホみたいな数の野球場やサッカー場などのスポーツグラウンドが広がってるのも一緒。

江戸川区に入っても大きく風景は変わらず
途中ひときわ目を引く篠崎ポニーランド、無料で乗れるらしい

篠崎ポニーランドのあたりが江戸川と旧江戸川の分岐点で、旧江戸川方面へ向かいます。このあたりから少々様子が変わり始め、堤防の高さが低くなると同時に幅員が減少、通常の歩道に近い形に。

旧江戸川方面は通常の車道脇の歩道に近い感じに

「健康の道」の表示が現れ始め、どちらかというとウォーキングを推奨しているように見えます。道幅が減った分、すれ違う人も減るので走りにくいということはないですが、あんまりスピードは出せない感じに。基本、旧江戸川沿いに入ってからは臙脂色舗装になっています。

堤防道路のように開けた道ではなく市街地道路になったので、建物や街路樹などで影が増えたのはこの日のコンディションからすると大変ありがたい。

健康の道案内版

更に進んで新中川との合流地点で瑞穂大橋を渡り、引き続き旧江戸川右岸を進行。江戸川沿いの河川敷グランド乱舞ゾーンでしたが、旧江戸川沿いはスイミング施設やローラースケート場などが印象に残ります。さすが健康の道。

瑞穂大橋西詰

橋を渡ったあたりから道がさらに狭くなりはじめます。1対1ですれ違うのがやっと、というような箇所も珍しくなく、雰囲気も「いかにも海岸沿いの高い堤防の裏側」的な感じに。通行止めや工事もちょいちょい発生。

スロープを登って入る細い道
お約束の通行止め表示、軽く迂回が発生
見える橋は東京メトロ江戸川第一橋梁

工事で迂回したり民家横の路地みたいなところを通ったりしつつ、終盤は大体上の写真のような雰囲気が続きます。そして、ほどなく首都高が見え、その手前の健康の道案内図がおそらく起点であり今回のゴール。

起点の首都高交点前から本来の進行方向を臨む

既に日が傾いており、朝から走り通しで体力的には限界。特に旧江戸川入る手前あたりはあんまり記憶がありません。最後のひとこぎと気合い入れて葛西臨海公園駅まで走行し帰路につきます。

葛西臨海公園の花とダイヤの大観覧車

普段なら観覧車から夕日を一望……などと洒落込むところでしたが、その元気もなく大人しく自転車を収納し電車に乗り込むのでした。真夏炎天下の寝不足サイクリング、良い子は真似してはいけません。

江戸川自転車道(東京)のまとめ

江戸川沿いは一貫して広く路面状態も良好でロード向き。散歩やジョギングなどの歩行者も多いですが、ここから江戸川沿いに埼玉方面へ走る人は多いことでしょう。一方で旧江戸川沿いは路面状況は悪くないものの道幅が狭く、コースチェンジやスロープ等も多いためロードは難儀しそうな生活道路寄り。篠崎ポニーランドより上流の10kmくらいが実質の江戸川サイクリングロードということになりそうです。

当日は37℃という気温(用事がなかったら外に出るんじゃねえ、運動なんて以ての外)でしたので、すれ違う自転車やジョガーもそこそこでしたが、春や秋等の季節であれば結構な通行量であろうことが想像できます。

全体としては短い自転車道ですが、東京は江戸川区から、群馬は渋川まで続く大凡160kmの利根川水系サイクリングロードの起点として、今日も多くのサイクリストがこの道路を走っていることでしょう。

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