K3、江戸川自転車道(埼玉側)を往く

大規模自転車道

江戸川自転車道は、埼玉県三郷市高洲から埼玉県幸手市中島までを結ぶ約37.3kmの大規模自転車道です。利根川水系の一級河川江戸川に沿って関東平野を貫く、首都圏を代表する自転車道のうちの一つです。2023年8月11日走破。

江戸川自転車道の基本情報

正式名称は埼玉県道156号三郷幸手自転車道線 
通称江戸川自転車道、または江戸川サイクリングロード江戸サイとも。
昭和55年(1980年)から整備が開始され、整備済み延長は37.3km。

起点埼玉県三郷市高洲(東金町運動場付近)
終点埼玉県幸手市中島(埼玉県道26号境杉戸線交点付近)
大規模自転車道とは?

起点最寄りはJR及び新京成電鉄松戸駅から約3km。終点は東武電鉄東武日光線幸手駅から約7.5km、鉄路はちょっと距離があります。

埼玉県三郷市高洲を起点とし、一貫して江戸川右岸沿いを遡ります。交差する自動車道は基本的に下をくぐる立体交差となっており、三郷市、吉川市、松伏町、春日部市、杉戸町と通過し、終点の幸手市中島の県道26号線交点へと至ります。

起点にて河口側に向かって江戸川自転車道(東京都管轄)と接続しています。対岸の左岸側には江戸川左岸自転車道が終始並走しており、流山市付近で手賀沼自転車道方面、終点付近から利根川渡良瀬自転車道とも接続可能。また利根川自転車道とともに「川沿いを走る日本一長いサイクリングロード」を形成しており、終点からそのまま川沿いに11km進むと利根川自転車道と接続し、長大な利根川水系の自転車道を形成しています。

江戸川自転車道(埼玉側)に至るまで

記事を書いているのは最高気温一桁の寒波の中ですが、走ったのは恒例盆のオタクイベント前日。気温37℃、自転車で走っていい気温ではなく、始発新幹線で寝不足ときたもんだ。ただ関東はとにかく自転車道の本数が多いので機会は逃せません。

新幹線で東京に着き、今回は最寄り駅ではなく鉄道で東鷲宮駅まで。前回江戸川左岸自転車道を走った際、時間オーバーでやり残したイベントを回収しにいきます。

鷲宮駅からスタート

一路、自転車とは反対の西方向へ。目指すは「聖地」鷲宮神社です。

らき☆すた絵馬とマンホール、これを確認しにきた

前回は日が暮れてしまっていたため絵馬は見えず、マンホールは位置を確認していなかったため気づかなかったという体たらく。アニメ聖地ブームの原点の一つということで。ちなみに自分の地元も京アニ繋がりの涼宮ハルヒの聖地です。

この時点で10:30、とりあえず写真だけ撮って、途中Google先生に酷い道案内をされたりしつつ、東へ12km先の起点へ向かいます。

ぐぐる先生の酷い道案内、ここを渡れと?

Googleさんは移動記録からルートを作ってると思われるので、多分地元の人が徒歩で越えちゃってるんじゃないかと思いますが。油断するとものすごい畦道とか通らされます。

江戸川自転車道(埼玉側)を走る

本来は河口側が起点ですが、ルートの関係で終点から逆走。まあ、両車線整備されてるので、あまり関係ないですが。埼玉県道26号線交点、関宿城を臨む江戸川に架かる関宿橋手前が終点になります。

関宿橋手前の江戸川自転車道終点

車道を越えて上流側に道が続いてるのですが、自転車道の間を繋いでいるのみで、自転車道指定はされていません。写真で見ると「いい天気だなー」という感じですが、繰り返しますが気温37℃です。見る限り日陰は見当たらず、天気良すぎて溶けそう。運動負荷上げると逝けるのでマイペースに出発します。

河口から57km表示のキロポスト

スタート直後はやや道幅も狭く荒れ気味。と思ったらすぐ道幅が広がります。

二車線の車道と見紛うばかりの舗装道路

道幅、舗装状況文句なし。そして道が綺麗すぎてアスファルトの照り返しが厳しい。ロードが何台も高速ですれ違います。と思ったらまたすぐ狭くなります。部分的に順次整備していってるんですかね。将来的には全線この道幅になったりするんでしょうか。

再び狭くなる道、5kmくらい経過

メンテが続いてる自転車道にありがちですが、直近整備されたところとそれ以外の落差が激しいです。

標識はだいぶ年季が入ってる

で、ここまで見て分かる通り開けすぎてて影がどこにもありません。時折雲で陰るのが救いですが、体感温度は40℃くらいの感覚。日光浴び続けるのはキツイので日陰で休憩したいのですが、周辺には植木やらベンチ一つありません。視界を遮るものがないので、風の穏やかな春などであれば最高でしょう。だが今は夏だ。

そんな自転車道に日陰が!

あんまり休憩ポイントがないので一旦足を止めようかと思ったところ、先に何やら見えます。

休憩所、これぞ神の恵み!

「オアシス5963」という、おそらく個人の敷地に設置された休憩所がありました。屋根にテーブルと椅子、鑑賞用のアレコレに灰皿、自販機、水道まであるという至れり尽くせり。自販機で買えばスマホの充電も出来るらしい。

その名通りのオアシスでした。ありがたく軽く休憩して体の熱を取ります。開始から10km、何もなくてまじで死ぬかと思った。10分ほど休憩して走行再開。

4kmほど進むと休憩所(松伏休憩所)へ到着、ここでも軽く休憩します。真夏に直射日光受け続けるのは普通に熱中症になるので、このくらいで休憩できないとキツイ。

松伏休憩所、サイクルラックに東屋に自販機トイレ完備。

松伏休憩所を出ると、1kmほどで工事案内が登場。しっかり整備されてる自転車道、河川沿いとなればもはや恒例行事です。基本的にどっか工事してるので。

お約束の通行止め

ただこの工事「野田橋(奥に見えてる橋)手前で工事してるので宝珠花橋を渡って対岸通ってね」と言われてるんですが、宝珠花橋は10km前に通過しています。言うの遅いわ!?仕方ないので一般道を通って回避します。

途中でカフェを見つけてアイスクリームに惹かれてしまい一休み。

工事ポイント直ぐ側の竹林カフェ「風」
アイスクリームで命を繋ぐ

竹林の雰囲気はいいしミスト炊いてるしでゆっくりしてしまいました。さすがにこの気温、しかも時間は昼過ぎの爆熱最盛期とあっては無理はできない。また10分少々休憩して再開。若干迷いつつ迂回し、工事エリアを回避して自転車道へ復帰。

相変わらず遮蔽物なくいい天気過ぎて倒れそう

道が広くなったり狭くなったりはするのですが、基本淡々と走ります。

35kmポストなので20kmくらい走ったところ
江戸川橋手前で再度工事、迂回します

工事情報は埼玉県の自転車道サイトに掲載されているので事前に確認しておきましょう。尚、私は確認してませんでした。江戸川橋、流川橋と過ぎていくと、いよいよ終盤。三郷市に入ると休憩所があり、お手洗いが使えます。

休憩所「みさとの風広場」
利根川自転車道と併せ「川沿いを走る日本一長いサイクリングロード」案内板
右手に見えるは三郷排水機場

東金町運動公園近辺、東京都との県境までやってくると自転車道は終了です。

石畳の堺が県境、起点から埼玉方面を見る
起点プレート「三郷幸手自転車道」

ヘトヘトになりつつ引き続き東京都管轄側へ進みますが、江戸川自転車道の埼玉県側、三郷幸手自転車道路はここで終了。

江戸川自転車道(埼玉側)のまとめ

路面及び道幅は整備エリアによって大きく変わりますが、ロードでも走行に支障があるようなところはほとんどありません。一貫して堤防上を走るので遮蔽物などもほとんどなく、良い季節でロードなら大変快適に走れるでしょう。逆に今回のように日除けが欲しいとか風強いと大変そうですが。

首都圏近郊の大規模自転車道だけあり、交通量があるので狭いところでのすれ違いは注意。この日も40℃近い気温にも関わらず結構なロードレーサーとすれ違いました。

休憩所は主要2箇所及び私設の1箇所を除けばベンチ一つなし。自販機なんかも休憩所にしかないので、ミニベロだと市街地へ降りてコンビニ休憩とかも選択肢。

走行距離、道幅、路面状態などは、さすが荒サイ・多摩サイと並ぶ首都圏の人気自転車道の一つといった感じですね。

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