K3、ひびき灘自転車道を往く

大規模自転車道

ひびき灘自転車道は、福岡県遠賀郡遠賀町から宗像市田熊までを結ぶ32.5kmの大規模自転車道です。コース近くに世界遺産宗像大社を擁し、響灘の海岸線とグリーン舗装の自転車道のコントラストが美しい自転車道になっています。2023年3月19日走破。

ひびき灘自転車道線の基本情報

正式名称は福岡県道301号遠賀宗像自転車道線
通称ひびき灘自転車道線。案内表記などはそのまま遠賀宗像自転車道と書かれている方が多いですが、特に玄界灘沿い方面でひびき灘自転車道表記が見られます。
正式な共用年は確認出来ず。平成15年(2003年)時点の整備見込みが24.5km、翌年の整備見込みがなく、現在は既存道路共有部分を含め32.5kmとなっています。

起点福岡県遠賀郡遠賀町(遠賀郡消防本部前)
終点福岡県宗像市田熊(宗像地区消防本部前・田熊交差点)
大規模自転車道とは?

起点はJR鹿児島本線遠賀川駅から800m。のぞみ停車駅の小倉駅から30分、博多駅から1時間程。終点は同じくJR鹿児島本線東郷駅から500mになります。

福岡県遠賀郡遠賀町、遠賀大橋袂の遠賀郡消防本部前を起点とし、遠賀川左岸を下ってゆきます。河口付近まで出た芦屋海浜公園を通り後海岸沿いを西進、更に県道300号線沿いを進み、名勝さつき松原を通過。道の駅むなかたから釣川沿いに南下し、世界遺産宗像大社近くを通り、終点福岡県宗像市田熊の宗像地区消防本部前田熊交差点に至ります。

始点開始直後、遠賀大橋から御牧大橋までの間を北九州遠賀川自転車導線と共用しています。

ひびき灘自転車道を走る

北九州遠賀川自転車道線に続き、遠賀川周辺の大規模自転車道であるひびき灘自転車道を走ります。当日の時間制約もあり、前走の後竹並バイパス沿いに芦屋橋まで戻ったところからスタート。

実際の起点は事前調査漏れで現地写真が取れなかったのですが、GoogleMAPでも標識が確認できる遠賀郡消防署前から。800m程走って遠賀川沿いの北九州遠賀川自転車道線に合流、重複区間を走った後、御牧大橋から独自路線になります。

北九州遠賀川自転車導線との供用部分

そこから2km、芦屋橋に当たったところで川を離れ芦屋海浜公園方面へ。

ここからの写真が常に逆光方向だったせいもあり、フレア、ゴースト出まくりの壊滅状態。後になって頭抱えますが現地でスマホの画面ではわからないんですよね……。

奥の建物が芦屋海浜公園
立派な遠賀宗像自転車道と接続の案内図

芦屋海浜公園近くはご家族連れやサイクリストの姿も見えて非常に賑わっておりました。日曜だったこともありますが、寂れている自転車道も多いだけに力の入りようがわかろうというものです。ここからしばらく、海岸沿いの専用道が始まります。

多数のご家族連れやサイクリストの姿が多数、逆光でボケまくり……
海岸沿い自転車道入り口、ピントがああ!

見て分かる通りいきなり砂に埋れております。海岸沿いで周囲が砂地だけに、風で自然と砂が堆積してしまう模様。ここは結構マメにメンテナンスしてないとすぐ道が見えなくなりそう。ロードで細いタイヤとか履いてると油断すると一発スリップしそうですが、慎重に侵入していきます。ここで県道表示のヘキサも発見してテンション上昇。

見つけると嬉しい県道表示のヘキサと距離標、写りはもういいや……
海岸沿いを走るサイクリングロード
航空自衛隊芦屋基地手前、奥に滑走路アリ
行政区堺の表示もあり、舗装はグリーン
自転車道表示と広がる響灘
折々で休憩所も設置、にしても砂がすごい
海岸沿いを気分良く伸びるグリーン舗装の道

この海岸沿いの道は控えめに言って最高。福岡県公式のドローン写真等を見ても分かる通り海岸線に伸びるグリーン舗装の道と響灘のコントラストが走っていて最高です。当日は風が強かったのでやや砂が飛びがちだったのと、海岸沿いだけに潮がややベタつくのは難ですが。ちなみにこちらの自転車道の舗装カラーは基本グリーンです。

地元でもよく利用されているようで、お子さん連れた家族連れサイクリンググループとも多数すれ違いました。昨年令和4年(2022年)5月にオープンした休憩施設リンリンクラブ岡垣のあたりで砂浜沿いの専用道路は終了し、県道300号沿いのやや険しい海岸沿いに移ります。

最近開設された休憩施設のリンリンクラブ岡垣、めっちゃ賑わってます
道は車道沿いのルートへ
ほどなく宗像市へ

このあたりは車道沿いの歩道ではありますが、標識などもしっかり整備されており特に迷いません。ブルーライン引かれてる通りロードなら車道を走るでしょうけれども。海岸が見える頻度を下げつつ、引き続き海岸沿い道路を進んでいきます。

鐘崎休憩所、その先の鐘ノ岬を堺にして、東側が響灘、西側が玄界灘になりますが、玄界灘方面のさつき松原あたりまでで、やや付け焼き刃っぽい供用区間がチラホラ登場します。

鐘崎休憩所にて「ひびき灘自転車道」の立て札を発見、奥に緑の専用道
一部住宅街を通るところで専用道が無くグリーン舗装のガイドのみ
標識に従ってさつき松原へ
名勝さつき松原を貫く遊歩道兼自転車道
名勝近くだけに休憩所も複数

専用道区間は非常に快適。こちらは前半の海岸沿いと違って緑を満喫できるエリアになっています。その後、道の駅むなかたに出たところで、海岸沿いを離れて釣川沿いを遡っていきます。ここまでくるともう終盤。

このエリアの見所といえば当然世界遺産宗像大社ですが、そもそも沖ノ島(沖津宮)は一般人立ち入り禁止、中津宮(大島)も船で25分とかなので、釣川沿いルートから少し外れたところで行ける辺津宮が手軽な訪問先。とはいえこの日は時間もないのでスルーですが。

案内板、休憩所等を完備
釣川沿いをひたすら遡る、右奥が辺津宮のあるあたり

釣川沿いを遡り、標識沿いに市街地に入ればほどなくゴールの田熊交差点に到着です。

多分終点と思われる地点

交差点のこの標識を最後に駅まで標識がなかったので、ここを終点と認定しておきます。各種案内図や旧国交省地図とも大きくずれてないので間違いないでしょう。始点終点が消防署前なのは何か意図があるのでしょうか。

日もくれ、後続の予定があるため東郷駅から輪行で博多まで帰還、終了です。

ひびき灘自転車道のまとめ

最序盤は一級河川遠賀川沿いの気分の良い水際ストレート、中盤は響灘を臨む海岸線沿いの爽快コースから名勝さつき松原の緑ゾーン、終盤は辺津宮を臨む釣川沿いの田園風景と、気分を変えながら軽快に走れるコースになっています。足を伸ばして宗像大社へといった観光面もバッチリ。

路面の整備状況もかなりのもので、一部砂に気を使うところと市街地の共用部分が気になるくらい。標識もヘキサ完備ですし要所要所での案内も問題無しですが、一部表記ゆれがわかりにくいか。休憩所も道の駅含め多数。

福岡県は近年トップページにサイクルロードレースのお知らせがデカデカと出ていたりと自転車に力を入れていますが、整備状況、真新しい休憩施設と、その力の入れっぷりが伝わる自転車道になっています。特に響灘方面の利用者の多さは如実にそれを表しています。

特に響灘沿いの海岸コースは一度は走る価値のある自転車道になっているのではと。ボケボケの写真ではなく是非自身の目と肌で感じていただきたい。

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