K3、入間川自転車道を往く

大規模自転車道
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入間川自転車道は、埼玉県川越市中老袋から狭山市根岸までを結ぶ22.6kmの大規模自転車道です。荒川自転車道の支線的位置づけで、入間川沿いに緑の公園を横目に時には富士山を眺めながら奥武蔵方面を目指します。2024年8月10日走破。

入間川自転車道の基本情報

正式名称は埼玉県道157号川越狭山自転車道線
通称入間川自転車道、または入間川サイクリングロード
計画延長22.6km、昭和57年(1982年)整備開始、昭和61年(1986年)3月整備完了。

起点埼玉県川越市中老袋(入間大橋東詰)
終点埼玉県狭山市根岸(豊水橋北詰)
大規模自転車道とは?

起点最寄りはJR川越線指扇駅でおおよそ5kmですが性質上荒川自転車道からのアクセスが基本。終点最寄りは西武鉄道池袋線入間市駅から2km。

埼玉県川越市中老袋の入間川東詰を起点とし、入間川右岸を進行。川越戦を越えて初雁橋で左岸へ渡って引き続き入間川沿いを進み、朝比奈親水公園、柏原河川敷公園、根岸地区運動公園等を経て終点にある埼玉県狭山市根岸の豊水橋北詰へ至ります。

起点にて荒川自転車道と接続します。

入間川自転車道に至るまで

比企自転車道起点から荒川自転車道を下ること11km。荒川自転車道の入間大橋以南は長期工事中なのですが、このときは通れそうには見えました。

前回通れなかった未走区間、看板立ってる気はする

入間川は荒川水系の支流で、その中では最長を誇る一級河川となっております。多摩川水系にも同名の川があって検索するとちょっとややこしい。入間川自転車道の起点はそんな入間川と荒川の合流地点近く、荒川自転車道の通りすがりにあります。

入間川自転車道を走る

起点は入間大橋東詰。荒川自転車道を走っていると横目に案内板立ってるのが見えます。

入間川自転車道起点の案内板
入間川サイクリングロード案内図、さいたま市表記なので平成13年以降設置

荒川自転車道を走った際には迂回路として渡った入間大橋を、今回は正規ルートとして渡ります。

昨冬も見た入間川自転車道
入口には道路占有許可表示も

入間川堤防外側に敷設された舗装自転車道を走行開始。

路面の川越狭山自転車道表記と案内板
路面には距離表示も
荒川自転車道を通じた海までのキロポスト
地元のお祭を記載した埋め込み表示

路面状況は上々、距離表示やら何やらよく整備されている印象が伺えます。唯一足りないのは日陰、この日の気温は36℃予想だ。堤防外側を通る道路はイマイチ視界が通らずあんまり楽しくないのですが、ほどなく道は堤防上へ。

堤防上の開けた視界

青と緑が素晴らしく爽快です。走ってると東屋が設置された休憩スポットを発見。影がある武で有り難い。真夏の走行は定期的に足止めて休憩入れないと危険。ついでに自転車道を一旦降りてコンビニへ補給へ走ります。

太陽を遮れるだけで有り難い東屋

ちょくちょく堤防外側に降りたり、反対に内側へ回り込んだりといったコースチェンジが発生。ちゃんと案内はあるのですが、そういう道だとわかってないと一瞬戸惑います。

堤防外側から上を越えてUターンする形で堤防内側へ

この夏は猛暑の影響で草刈りはしにくいし、めちゃめちゃよく伸びるしということで、先の比企自転車道もえらいことになってましたがこちらもなかなかでした。

よく伸びた自転車道脇の雑草

刈ってる様子はあるものの、剪定で残したところが一瞬で伸びてる感じ。畑やってる人も今年は大変という話をよく見聞きします。

自転車道は特段トラブルもなくいい感じで進み続け、気がつけば11kmほど進んで中間地点近く。

奥に見えるのは東武東上線鉄橋
中間地点初雁橋手前の案内板

東武東上線、川越線をパスして道はすぐ初雁橋へ。ここで初雁橋を渡って対岸へ移動。信号を渡って再度自転車道へ。

横断歩道・進行を渡る表示
他のさいたま自転車道でも見かけたピクトグラム

ルートが切り替わると風景がガラッと変わることも珍しくないですが、安定したコースが続きます。緑多く路面状況良好。写真で振り返ると本当に気分の良いコースになってます。実走してるときは暑さで若干意識朦朧としてましたが、春とか多分最高。

程よい緑に開けた空
ちょっとこの辺は緑が濃い

走ってると右に左に運動公園などが広がっています。広がる芝生とか季節が季節なら一休みしてごろ寝してるところですが、この日はそんなことしようものなら太陽に灼かれて逝けますので我慢。

芝生が広がる安比奈親水公園

道は狭山市へ。

狭山市の市境を表す表示板
やや主張の強すぎる自転車道表示
橿原河川敷公園前で18km

公園が多いのでトイレやベンチなどはわりと頻繁に設置されています。自販機はあまり見かけませんが、橿原河川敷公園前に一箇所ありました。まあ、周辺市街地なので、ちょっと道を外れればいくらでもあると思います。

ゴール手前の広瀬河川敷公園

広瀬河川敷公園では道路脇に「寝転びベンチ」なるモノが設置されてました。丁度いい感じに日陰でもあったので利用してみたところ思いの外具合がよく、ゴール目の前で30分ほどぼけっとしておりました。

寝転びベンチなる人生初見の物体、さりげなくマムシ注意の掲示も

そして豊水橋手前でゴール。表示もバッチリです。

自転車道のゴールの表示、左奥が豊水橋
反対側は当然スタート表示

寄り道などを控えて道をメインに語った場合、完成度の高い道ほど書くことが減るという。全体通して迷うところも無ければ破綻するところもなく、走ってたら気がついたら23km終了してました。

とはいえ猛暑でクタクタになってたので、いそいそと2kmほど自走し入間市駅から帰還します。

入間市から東京方面へ帰還

入間川自転車道のまとめ

路面状況はほぼ完璧、案内もしっかり整備されてますが、そもそもでコースが川沿い一辺倒のため迷うようなところも殆どなく。案内図はアバウトですがそもそも事前知識無しでも完走可能なレベル。

自販機は殆ど見かけませんが、ベンチやトイレは困らない程度の感覚で登場し、案内もしっかりされています。周囲は農地も多いですが、自転車道を降りて探せばコンビニや自販機、飲食店程度見つけるに困るようなエリアでもなく。

コース脇には多数のスポーツ設備、運動公園などが広がっているものの、観光地的な名所には乏しく、生活道路またはトレーニングコースの様相が強い感じ。天気が良ければ正面に富士山も見えるはずですが、この日はちょっと空気が霞んでて確認できませんでした。

道としては完成度が高いので、地元の入間市や狭山市にお住まいのローダーであれば、普段から入間自転車道経由で荒川河口まで、みたいなルートで走ってる方は多いのではと思われます。夏は緑一色でちょっと見所乏しいですが、春秋の植物が色鮮やかな季節、家族連れでちょっと広い公園までピクニック、等であれば非常に良い道なのではと。

参考にした先人の足跡
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