珍しく時事ネタ。先日10月5日に情報解禁となったDAHON2024新作、いつもお世話になっているムーブバイシクルズさんで国内最速のDAHON&tern2024試乗会があるということで、予定すっぽかして馳せ参じてきました。当然、目的は愛車K3の兄弟分、DAHONの2024新作「K9X(ケーナインクロス)」と「K1(ケーワン)」です。
先日の展示会内容の詳細は各地の専門店さんに詳しいです。
- 2024 DAHON / tern / FUJI の合同展示会 – 橋輪
- DAHON:2024年モデル DAHON展示会 – カルマックス タジマ
- DAHON 2024年モデル展示会速報! – ベロキッチン
その後買っちゃいました。
DAHON K9X(ケーナインクロス)がやってきた
DAHON K9X(ケーナインクロス)
おそらくDAHON2024最大の目玉がこちらのK9X(ケーナインクロス)。K3でも皆してビッグアップル化や16インチ化や多ギア化等カスタムの限りを尽くしていますが、中国等ではK3 Plus等の名称でK3の16インチ版が展開されており、国内向け監修が入って満を持してK9Xと名付けられての投入です。
予め断っておくとスペック等の詳細は今後のプロに任せますので個人の感想。
並べてみるとホイールベースはそこそこ長めに見えます。エンドに向けてグイーッと大きく無茶な曲がり方をするステーが特徴的。
ファーストインプレッションは「思ったよりK3のサイズ感に近い」。16インチということでもうちょっと色々印象が変わるかと思っていたのですが、並べてみても確実に大きいのにそこまで差を感じない。K3 Plusとの差は省略されていたDeltecワイヤーの復活、内折れに変更されたハンドルポスト、それに伴ってフロントフォークの前に張り出したキャリパー、インナー化されたケーブル等。
ショップの方も展示会では試乗までは出来ておらず、今回が最速の試乗会ということで「国内でK9Xに乗った10番目くらいの男」になれたようです。やったぜ。
K3から乗り換えてみても、乗車姿勢などはそこまで違和感を覚えず、ほぼ同じ感覚で乗れます。走行感は自前のK3がタイヤ履き替えてるのでなんともですが、最初にK3乗ったときのような不安定さはナシ。手放しはさすがに出来ませんでしたが。
ギアはフロントがK3の53Tよりさらに大きい55Tで、9速の変速が利きます。K3のギアはワイドレシオギア過ぎて、切替時の膝への負担が酷かったり、坂の具合や風次第で帯に短し襷に長しだったりしたのですが、それらがマイルドになって大変快適。トップの重さは体感そこまで変わらず、ローは坂道走ってないので判断不能。ただ下から2、3段目はあまり使うイメージ湧かない。上から4つ5つくらいをメインにしてお好みで切り替えるイメージです。
ディスクブレーキは初体験ですが、K3のVブレーキよりマイルドかつよく止まる印象。これでカーボンホイールも怖くない。ただキャリパーが前に出てるのは、自分が走るコースの都合上草むらに突っ込む(突っ込まされる)機会が多い関係上ちょっと怖さがあります。カバーとか付けられないだろうか……いや、なんで自転車道走っててそんなとこ突っ込まなきゃならないんだって話ですが。
折りたたんだ際の重量も、思ったよりは全然イケます。そもそも自分のK3はバルーンタイヤやキャリアなどで総重量が10kg前後あるので、ノーマルならむしろK9Xの方が軽いくらい。ただ、幅はカタログで10cmくらい広いですし、目視の印象はもっと差があるイメージ。輪行バッグに入れて持つの自体は全然大丈夫ですが、改札とか引っ掛けそう。K3でも油断すると思いっきりディレイラーぶつけます。タイヤ側が極端に広いシルエットでもあるので、足元置きなど収まりが悪い場面は多そうな気も。
カタログスペックの39cmでも新幹線の特大荷物スペースがギリギリ(40cm)なのですが、駅のロッカーに放り込むとかはK3でもシビアなケースが多いので「ギリアウト」になる場面はそれなり多そう。
カタログだけ見てた時はどうかなあ……と思っていたのですが、試乗してみてとりあえずN8を下取りに出すことにして即予約を入れそうになったのをかろうじて踏みとどまりました。総合的に「よく纏まっててバランスがいい」というのが率直な感想。ただ9速ギアにディスクブレーキ分の幅や、だいぶ無理してる感のあるキャリパー等、懸念点が無いわけではないです。
DAHON K1(ケーワン)
こちらはディスコンとなったDove Plusの後継に位置づけられるモデルであり、K9Xが兄貴分なら弟分となるK1(ケーワン)です。こちらは担当さん曰く「国内で乗った5人目くらいの人になりますね!」ということで再度やったぜ。
K3準拠のフレームになり、「以前の方が可愛かった」という人もいらっしゃるでしょうが個人的にはこちらの方が好み。ギア比は正確に聞き忘れましたが、おそらくDovePlusと変わらないのかな。実際漕いでみてもK3のトップとミドルの中間くらいで、街乗りに丁度いい重さです。ただ個人的にはリア側が軽すぎて、歩道の段差で一瞬グラついてヒヤリとしたり。
ギアが少ないのにK3より重量が若干増えているのですが、これは主にホイールのリム幅が増えた分だそうな。お聞きしたところやはりビッグアップルを装着する人も多いのだけど、そもそもリム幅が足りておらず無理矢理履いているので、カスタムすることも想定して変更したようです。
実際、自分も一度リム割ってるので、どちらかというとK3用の3ギアスプロケット14インチのワイドリムホイールが欲しい気も……。
K3があるならさすがに不要ですが、駐輪場のないワンルーム暮らしの日常車や、車に放り込んでおくには最適な一台だと思います。
DAHON K9X(ケーナインクロス) まとめ
K9Xは供給開始が2024年2月頃(しかも病禍以降かなり不安定)ということで発売はまだ少し先ですが、個人的にはK9Xの走行感や重量等はかなり好印象です。
楽しみな一台ということで今後続々試乗などされるであろうプロの見解等注目したいなと。もうちょっと運用含めたシミュレーション煮詰めてからの判断ですが、K3で無茶し過ぎ(1日100km超え走行とか重量とか)なこともあって、多分買うと思います……。
来年は記事タイトルが「K9Xが往く」になってるかも。