木津川サイクリングロードは、京都市の嵐山から木津川市の木津までを結ぶ、およそ45kmの大規模自転車道です。基本的にずっと川沿いの走りやすい道で、現在は京奈和自転車道の京都側を構成します。2019年1月2日走破。
木津川サイクリングロードの基本情報
正式名称は京都府道801号京都八幡木津自転車道線。
通称として木津川サイクリングロードと呼ばれることが多いようですが、京奈和自転車道が開通した現在は呼称として京奈和自転車道が正式名称の模様。また、京都市の管理部分20kmは京奈和が開通した現在も桂川サイクリングロードとの呼び名があります。
1987年(昭和62年)に全区間45kmが整備完了済み……と記載がありますが、国交省の旧サイト記載だともう1年早く終わっているらしい。どっちだ。どちらにしても整備し直されてるけど。
起点 | 京都府京都市西京区嵐山上河原町(渡月橋右岸) |
終点 | 京都府木津川市木津(泉大橋左岸) |
起点最寄り駅は阪急嵐山線終点嵐山駅が約100mと目と鼻の先、京都指折りの観光地なので時期には注意で渡月橋周辺は大混雑ゾーンです。終点最寄り駅は交通の要衝、4路線が乗り入れるJR木津駅が1km足らず。遠方から来た場合は新幹線京都とかになる気がしますが、JR嵯峨嵐山からスタート地点までがちょっと大変。
京都の観光名所嵐山渡月橋をスタート、桂川沿いに下り、自転車乗りの名所さくら出会い館を経由して木津川へ乗り換えて今度は遡り始め、途中「流れ橋」こと上津屋橋を横目にひたすら進み、木津市の泉大橋へ至ります。
令和3年4月には京奈和自転車道が全線開通し、京奈和自転車道としては泉大橋に至る手前の合同樋門公園分岐を南進して奈良県道大和青垣吉野川自転車道線と接続、和歌山までの180kmを結ぶ近畿指折り規模のサイクリングコースになっています。
木津川サイクリングロードを走る
2019年の新年走り初め。尚、このひと月前くらいにタイヤをシュワルベBIG APPLEに換装しました。実際なんでもっと早く換えておかなかったんだと思うくらいには疲労度が段違い。特に長時間乗る場合、路面状況の衝撃によるダメージ蓄積が馬鹿にならなかったんだなと。
例によって輪行ですが乗った阪急電車がまさかの京トレイン。この車両が特別料金無しで乗れちゃう阪急さんの太っ腹。この初代は2022年12月で運行を終了してしまいましたが、新車両の「雅洛」の方は引き続き運行中。狙ったわけでもない新年早々の幸先の良さを感じていざ京都。
木津サイクリングロードの起点は京都嵐山、観光名所渡月橋南側から100mほど東に行った中之島橋側。自転車道を一歩出れば常時結構な数の観光客が往来していますし、徒歩で入ってくる方も少なくないのでこの辺は速度出したら駄目絶対。
ヨーイドンで川沿いを南下していきます。桂川沿いは一部橋の周辺でルートが入り組むのですが、嵐山を起点にする場合は意外と迷いません。逆だと怪しい。西大橋を渡河するのに注意するくらいで、基本的には自転車道の白線表示に従って桂川沿いをどんどん下っていきます。
淀川御幸橋を渡ってチャリダーの集会所さくらであい館へ。適当にお手洗いや栄養補給をして淀川御幸橋を進み木津川を一度渡河、左岸側へ行くと木津川沿いのルートへ入ります。
ここからは基本的にひたすら自転車を漕ぎ続けます。基本的に土手または外側を走る非常にわかりやすいサイクリングルートで、迷うところも殆どありません。ローディーとも結構な頻度ですれ違います。
物見遊山的に一番の見所は開始5kmほどにある流れ橋こと上津屋橋。いかにもな景観の通り時代劇の撮影にも使われたりするようで。橋には欄干が無く、うっかり踏み外せばそのまま真っ逆さま。渡るときは自転車降りましょう。尚、自転車道からは一度折り返して降りなきゃいけませんが、近所に休憩所もあります。
橋をすぎればまた延々走るのみ。木津川と、反対側に広がる田園風景の開けた景色の中、気分よく進めます。開放感はすばら。裏を返すと代わり映えはしないという。
ひたすら走ってると気がつけばゴールです。泉大橋に到着すると終点標識がお出迎え。やっぱりちゃんと標識があるとそれだけで走りきった気になるのがよろしい。
この日はここで終了、JRの木津駅から輪行にて帰還です。走行後京奈和自転車道事業で整備されたはずなので、メンテナンス状況や標識にはだいぶ変化があるかもしれません。
木津川サイクリングロードのまとめ
距離が45kmと長めで、全体的に道も悪くなく、休憩所等も適度に整備されており、信号などで止まることもなくノンストップで無心に走れる、総じて良いサイクリングロードです。トレーニングでガンガン走ったり風になるには向いてますね。
反面景観の変化やスポットに乏しく、ぶっちゃけ途中の流れ橋を除いて見るべきところに乏しいです。既に京奈和自転車道の京都部分という位置づけなので、奈良と京都を結ぶ古都間の自転車幹線ルートというのがメインの役割にはなりますが、観光で自転車移動45kmはちと長い気がします。
アワイチビワイチみたいな定番ルートになれるかどうか?