北河内サイクルラインは、花博記念公園鶴見緑地を起点に門真市、寝屋川市、枚方市を周回する、およそ45.5kmの大規模自転車道です。大阪の自転車道として最長かつ唯一の環状自転車道でもあります。2020年3月23日走破。
北河内サイクルラインの基本情報
正式名称は大阪府道804号北河内自転車道線。
通称北河内サイクルライン。
2010年(平成22年)に開通した第二京阪道路の側道が整備され、全区間45.5kmが整備完了済み、四角形のルートが特徴的です。
起点 | 大阪市鶴見区鶴見緑地(花博記念公園前) |
終点 | 同上 |
起点と終点が同一の環状自転車道であり、起点の最寄り駅は大阪メトロ長堀鶴見緑地線鶴見緑地駅が目と鼻の先。環状自転車道で起点に戻ってくるため、車で近郊に多数ある駐車場を使うことも可能です。なにせ大阪近郊かつ元花博会場ですので遠方からでもアクセスには困りません。新大阪から自走しても10km。
花博記念公園鶴見緑地入り口を起点とし、大阪中央環状線沿いに淀川へ抜け、淀川河川公園を走った後穂谷川沿いに山田池公園横を抜け、第二京阪道路沿いに再び花博記念公園鶴見緑地へと戻ってくる環状自転車道です。
淀川に出た際、鵜飼大橋で北大阪サイクルラインと接続します。また、淀川沿いのコース北端から6kmほど上流へ足を伸ばすと木津川サイクリングロード(京奈和自転車道)が走っています。
北河内サイクルラインを走る
距離が長いのとイマイチ見所がなさそうという理由でなかなか足が伸びなかったのですが、病禍のせいで遠隔地に出にくいこともあってそろそろ行っておくか、と出発。大阪なので近い。最寄りの鶴見緑地駅まで輪行です。
起点は花博記念公園鶴見緑地。かつて1990年に国際花と緑の博覧会の会場となった地です。当時、ナムコが出典してたドルアーガの塔とギャラクシアン3のアトラクションは今も鮮明に記憶に残っております。というかその他全然覚えてない……。
自転車道の起点らしきものは特に見当たらず、とりあえず入り口を起点としておきます。
1kmほどで門真JCTに出るので大阪中央環状線沿いに淀川を目指します。そのまま西側も走れるのですが、後のことを考えると歩道橋で大阪中央環状線は超えてしまって東側を走った方がよさげです。おそらく正規ルートも東側。自転車道ぽさはなく、歩道の自転車通行帯のノリの道を進んでいきます。
4km進んだ大日駅近辺も交差がややこしく、地上経由では道を渡ることが出来ないので地下道経由で進みます。地下道って真っ直ぐだといいんですが、交差だと微妙に方向感失うことがあるんですよね。
淀川に出たら鵜飼橋で北大阪サイクルラインに接続します。万博公園方面に行く理由はほぼ無いですし、あんまり組み合わせての利用を思いつきませんので、普通に淀川沿い走ってハシゴしてる形になる程度でしょうか。淀川沿い名物「頻繁に現れる車止め」を躱しつつ、河川敷ないし堤防上を遡っていきます。関西医科大学附属病院前等、淀川沿いには複数の休憩所があるので一休みには困りません。
14kmほどで穂谷川との合流ポイントへ到達、淀川を離れ穂谷川を遡ってゆきます。風景も開けた河川敷から街中の癒し空間へ。
第二京阪に向かう途中で山田池公園を抜けていきます。大阪府営の都市公園であり街中の自然豊かなリラクゼーションスポットで、70haを越える広さがあります。ちなみに鶴見緑地が120ha。自転車道はこの辺で起点から23~24kmで、大凡中間点。
陸橋が見えると第二京阪道路が近いです。終盤は第二京阪道路の側道16kmほどを走り続けます。
第二京阪道路自体の開通が2010年であり、側道である自転車道も比較的新しい道になります。ただ舗装が通常のアスファルトではなく土系舗装(かな?)なので、地面の細かな衝撃を拾いやすく、通常の歩道設計かつ車道との交点も多いので結構段差があります。
そして結構なアップダウンがあります。そもそもの第二京阪道路自体が高架だったり普通にトンネルに突っ込んでたりするのですが、並走する自転車道はトンネルを抜けたりしないので自然坂を駆け上がる羽目に。斜度こそ気を使ってはいますが結構キツくてぜーはーいいます。が、ギアのあるK3なら問題ないね!いやある。
ピークは寝屋川第二トンネルあたり。ここはトンネル出口あたりからの眺めで、坂の開けた眺望と立体交差に広がるビル群といったなかなか都市的な眺望で、自然的な絶景とは一味違ってよろしいです。坂は結構体力持ってかれるんですが。
また、この近所には寝屋川市自転車の駅という、近所の小学校なんかが行事で来てそうな自転車交通ルール等を学べる施設があります。枚方土木事務所のマップによると深北緑地に向かう補助ルートもあるようですが、こちらは正式に自転車道に含まれるかどうかなど未確認。
その後は坂もほとんどなくなり、第二京阪の高架下または横を走る形になります。あまり見所らしいところはなく、交差点や信号もそれなりなので走りやすい道とは言い難い。
門真JCTまで戻ってきたら、再度歩道橋を渡って起点である花博記念公園鶴見緑地まで戻り、終了。
来た時同様、目の前の鶴見緑地公園駅から帰還です。
北河内サイクルラインのまとめ
淀川沿い以外は基本的に街中の自転車道で、都市部の健康増進道路的な位置づけが強いのかなと思われます。淀川及び穂谷川沿いはそれなりに自転車道の雰囲気がありますが、第二京阪沿いは路面こそ舗装されているもののママチャリではなかなか厳しいレベルのアップダウン。あと、舗装はどちらかというと徒歩を意図している気がします。大阪中央環状線沿い部分は道がややこしい部分も多くて正直うーんといったところ。
大阪の緑地複数をつなぐようなルートになっているので、運動不足解消に週末は自転車道で公園へ!みたいなスローガンが一番合うんじゃないかと思います。遠方から来た際の見所には乏しいですね。一周する意味をあまり見いだせないので、四角形の1辺を走るような活用の仕方の方が向いてるんじゃないかと。