香東川自転車道は、香川県高松市塩江町から天神前までを結ぶ、21.0.kmの大規模自転車道です。香川県中心部と高松空港を結んで、香東川堤防を駆け抜けます。2022年11月4日走破。
香東川自転車道の基本情報
正式名称は香川県道269号 塩江香川高松自転車道線。
昭和55年(1980年)時点で全線21.0kmが整備開通済み。
香川県道路現況表によると、総延長が18.3km、かつその殆どが独自区間です。
ほぼ全線において香東川の堤防沿いを走行します。
起点 | 香川県高松市塩江町(県道43号交点) |
終点 | 香川県高松市天神町(中新町交差点) |
起点へのアクセスは高松空港が最寄りで大凡6km、鉄路だと琴電琴平線空港通り駅で約10km。高松からことでんバスの塩江線が30分~1時間半ごとに出ており西谷口下車で始点100mまで行けるというか始点と終点をほぼそのまま結んでいますが、自転車持ち込みは未確認。
終点はJR高徳線栗林公園北口駅または琴電瓦町駅から200m程度、高松空港から降りてくるか船で来るかになります。
香川県高松市塩江町の観月橋東詰、県道43号線交点を起点として、萩寺最明寺、高松空港横を抜け、香東川沿いを走り、栗林公園すぐ北の香川市中心部、中新町交差点へ至ります。
香川空港近くの鮎滝橋東詰にて、綾川自転車道と接続しています。
香東川自転車道を走る
そうだ、船に乗ろう(しまなみに続きPart2)、そうだうどんを食べに行こう。というわけで、香川県です。香川県には大規模自転車道が3本あり、一筆書きで走れる形で県内をN字に走っています。今回は船に乗って3本走りつつうどんを食おう、ということで香川の旅に出ました。
夜間出発でフェリーターミナルまで自走。親の実家が香川であるため幼少期はよく乗っていましたが、ジャンボフェリーは実に久しぶり。昔は神戸青木から発着していたのですが、閉鎖されて三宮に移り、自宅からはだいぶ遠くなりました。
オレンジフェリーに比べるとジャンボフェリーはだいぶこじんまりしています。まあ、体一つ雑魚寝席であれば新幹線経由で橋渡るのに比べて1/3とかいうレベルで安いので。しかし枕になるもの持ってなかったのが大失敗、睡眠時間1時間ちょい体バッキバキの状態で高松へ到着です。
到着時刻はAM5:30、さすがに暗くて走りにくいのでネカフェで若干時間を潰し、香東川自転車道スタート地点へ。今回は後続ルートの関係でここは終点から始点へ走ります。終点は香川県高松町中新町交差点、しかし周辺を見渡しても自転車道の目印らしきものは見当たらず。
市街地を東進し、香東川を目指します。川に出るまでは3kmほど、この間は自転車道っぽさは全く無く。香東川に出たら左岸側を走ります。このあたりから自転車道っぽくなり始めます。
川沿いの道を走りますがひたすらのんびり。と言いつつこの日は若干向かい風でペダル重めでしたが。路面状況はそこそこ。40年以上前に開通している古い自転車道なので年季入ってるところもありますが、メンテナンスされて新しめのアスファルトになっている区間もちらほら。
また、とこどろどころしまなみ海道のようなブルーラインが引かれています。比較的新しい表示で、県の設定したサイクリングロードに記載されている……というのは県公式サイトの要望に対する回答でわかっているのですが、この「高松ルート」の根拠になるマップ的なものが見当たらない。うどん県旅ネットの方にもそれらしい記述はないですし。
追記:後日Setouchi Veloの【G-3】高松ルートであることが判明
しばらく進むと左岸から右岸への切り替えがあります。ここにもブルーラインがありますし、併せて自転車道表記もあるので、一緒くたの扱いでいいんだろうか。
終盤、高松空港手前3kmに差し掛かったところで2,3分ばかしルートを外れ寄り道。さぬきうどんの有名店は山程ありますが、そのうちの一つ、さぬきうどん界のアイドルるみばあちゃん(2023年3月に逝去)で知られる池上製麺所で腹ごしらえ。少し到着が早かったのでまだ準備中。香川というか四国全般は車文化なので、高松の町中にある有名店を除くと基本車でしか来れねえ!みたいな店が多いです。
肉釜玉うどんに、かけうどんとコロッケまでいただきました。香川のうどんは基本セルフ方式。トッピングは天ぷら揚げ物が定番。2玉が標準、1玉がミニ3玉大盛り、みたいな設定が多いですが基本単価は大阪とかと比較にならないくらい安い。
舌鼓を打って一段落したらコースに復帰。終盤は生活道路の色合いを濃くしてゆきます。
国道193号線と交差したあたりから先の塩江までは元琴平電鉄塩江線の廃線跡で、わかりやすい駅跡等はありませんがコースの作りや橋梁名にその名残を残します。綾川自転車道接続点である鮎滝橋を一旦通過、萩寺最明寺を通過するといよいよゴール(起点)。
古民館兼始点直前に休憩所があり、県道36号線と合流するところが自転車道起点になります。毎度思うことですが、誰がここを起点にして走る想定だったのだろうか……。
コース案内板的なものは結局見かけず、ヘキサと休憩所がその証拠。
この日はもう一本走る予定なので、3kmほど鮎滝橋まで折り返して続いての綾川自転車道へ続きます。
香東川自転車道のまとめ
高松市中心街を別にして、大半はほぼ香東川沿いののどかな風景を走るコース。これといって見るべきものもないのですが、道も悪くなく信号などで邪魔されることもないので、天気が良ければ穏やかな景色の中気分良く走れます。終盤はだいぶ生活道路っぽくなりますが。
高松空港と高松港を結ぶのがおそらく第一存在意義な気がしますが、高松空港に降り立つ飛行機輪行ならば池上製麺所経由で栗林公園まで走ってみるのも一興かなと。