南河内サイクルラインは、大阪府八尾市大正橋から河内長野市原町までを結ぶ、およそ21.1kmの大規模自転車道です。石川サイクル橋をシンボルとする、春は桜が美しい自転車道です。2019年4月7日走破。
南河内サイクルラインの基本情報
正式名称は大阪府道802号八尾河内長野自転車道線。
通称南河内サイクルライン。
1993年(平成5年)に全区間21.1kmが整備完了済みです。象徴である石川サイクル橋が同年竣工なので、これをもって開通した模様。大阪府にある4路線の大規模自転車道のうち、唯一淀川に接点を持ちません。
起点 | 八尾市太田(大正橋北詰) |
終点 | 河内長野市原町(原町北交差点) |
起点最寄り駅は大阪メトロ谷町線八尾南駅で約2km、近鉄藤井寺駅やJR八尾駅でも5km無いくらい。終点は南海高野線と近鉄長野線が合流する河内長野駅が最寄りで1km少々。大阪の鉄道網近くなのでアクセスは特に苦労しません。
大和川大正橋北詰めを起点として、大和川河川敷を走り、近鉄道明寺線と交差後石川右岸沿いに乗り換え、石川サイクル橋を渡った後は左岸を下り、国道308号と交差して乗り換え、最後は国道170号線新道(大阪環状線)と合流して原町北交差点の終点に至ります。
大阪府の他の3路線が淀川河川敷を中心に接続するのに対し、南部で完全に独立した自転車道となっています。3kmほど南へ進んだところにトトロ街道と呼ばれる南海高野線の単線廃線跡のコースが存在する他、富田林市の指定するコースに一部が含まれる等しています。
南河内サイクルラインを走る
春の陽気の中、南大阪のトトロ街道まで走る予定で出発です。例によって輪行で大阪メトロ谷町線八尾南駅まで、ここから出発地点までは1.5kmほど。大和川を目指してなんとなく南東の方へ向かいます。
大和川の大正橋北詰から南河内サイクルラインがスタート。明確な標識等はありませんが「おっ、ここから自転車道だな!」みたいな顔した始まり方するのでわかりにくさはありません。注意看板には自転車道って書いてあるし。走った後に地面に標識があるらしいことを知ったのですが、当日は気づけませんでした。無念。
しばらくは大和川沿いの堤防をのんびり走ります。視界を遮るものは少なく、のどかな住宅街と大和川を眺めながら走ります。路面状況は悪くなく、ジョギング等で行き交う人の量もそこそこ。
3kmほど進んだところで近鉄道明寺線と踏切交差し、次の新大和橋で渡河。渡った先の船橋河川敷付近で自転車道の標識を発見、ルートが間違いないことを確認。石川沿い堤防上を南下していきます。
道明寺駅近くでも自転車道の標識を発見。この辺りのルートが自転車道の注力ポイントなのかも?表示にいまいち一貫性を感じないというのはあるのですが。
途中、吊橋として初の登録有形文化財という玉手橋の前を通過。非常に特徴的な容姿の橋ですが、この橋自体は渡りません。
更に南に進んでいくと、桜が目を引き始めます。まずは国道166号線臥竜橋手前。桜の枝ぶりがよく、まるで桜の道。折り返して河川敷に降りると欄干に自転車の意匠を施した小さな橋。
しばらく河川敷を進み富田林市に入って再度堤防に上がったあたりがこの自転車道のクライマックス。桜並木が続き、丁度行った季節が桜満開シーズンだったこともあって近隣地元の花見客がシートを広げています。
そしてこの南河内サイクルラインの象徴、石川サイクル橋へ到達。景観を考慮して設計されたというだけあり、非常に特徴的な目を引く姿をしています。ここを越えると残りは1/3ほど。石川の右岸を南下していきます。
3kmほど進み国道309号線に当たっところで川を離れ街中の国道沿いを進みます。国道170号線というか大阪環状線と交差したところでこちらに乗り換え。ちなみに手前で国道170号線旧道も普通に国道170号線表記なので、うっかりすると間違えます。新道と旧道がそのまま同じ国道指定なのは結構珍しい例らしい。
この辺りは国道に付随する普通の歩道の様相を呈しており、多少マシ気味な舗装な気はするものの、交通量が多いため空気も悪いと、全く楽しくありません。本当に自転車道なのかなと思いながら進んでいくと、国道310号線との交差点に標識が設置されており、南河内サイクリングロードは終了。ちゃんと終点標識があるのは達成感を得られるという点で評価できます。
これにて南河内サイクルラインは終了ですが、この日は更に南進し、トトロ街道へ。
南河内サイクルラインのまとめ
北側3/4くらいは河川敷中心の走りやすいよい道ですが、終盤の街中ゾーンはよろしく無い。標識はありますが見なかったことにしてもよさげな印象です。そうなると、ちょっと距離が物足りないのですが。
石川サイクル橋及び周辺の桜並木等はシーズンであればよい景色で、気分良く走ることが出来ます。ただ、桜の季節は通行人も多くなるのでその点は注意。