沖縄のみち自転車道は、沖縄県南城市玉城前川から那覇市首里当蔵町までを結ぶ、およそ25.1km(多分)の大規模自転車道です。沖縄指折りの絶景ポイントニライカナイ橋を擁する、日本最南端の大規模自転車道です。2020年2月23日走破。
沖縄のみち自転車道の基本情報
正式名称は沖縄県道236号玉城那覇自転車道線。
通称沖縄のみち自転車道。ちなみに県資料によると「沖縄の道」らしい。
総計画延長は33.5km、しかし確認出来る供用区間は14kmほど。沖縄県のパンフレット「沖縄県の道路2022」によると延長は25.1kmで、これは当初計画の事業量でもあるので正確な整備延長は不明。公共工事はバンバン出てますし、各自治体で整備が進められてる旨の記述もあるし、「とっとと整備しろや」という陳情も出てますし、整備している様子は伺えるのですが……。
起点 | 南城市玉城字前川(おきなわワールド前) |
終点 | 那覇市首里真和志町(首里城公園) |
沖縄へは当然空路で渡り那覇空港から。沖縄南部には鉄道網が無いため、起点へは那覇空港から15km程度自走するか、琉球バスで30分。琉球バスは輪行バッグに入れれば折りたたみ自転車を問題なく持ち込めます。終点はゆいレール首里駅が最寄りで500mほどですが、那覇中心部まで3kmほどなので自走が手っ取り早いです。
南城市玉城字前川のおきなわワールド前を起点とし、糸数城跡、玉城城跡を駆け抜け、ニライカナイ橋へ往復。南城市中心部から大里城跡と南風原町を抜けて終点首里城公園まで至ります。本当に正しいのかはわからない。特に終盤は普通の道です。
計画図があるのですが、今回走行した内容はこれとは若干異なります。もしかしたらこちらの計画図が正しくてこの通り走れたのかもしれませんが……。
沖縄のみち自転車道を走る
訪れたのは時期はまさに病禍の影が世を多いはじめ、街から外国人観光客が消えたそんな頃。DP号のニュースが連日流れ、訪れた時には観ることができた美ら海水族館のイルカショーも、数日後には開催中止に。まだこの時は、3年も続く酷い事になるとは思ってもいなかったのでした……。
閑話休題。個人ツアーでK3とともに飛行機輪行で現地入り。ANAだったので普通に輪行バッグで手荷物に預けて到着です。LCCだと追加料金が必要で、この料金が馬鹿にならないので、なんだかんだ大手の格安ツアーが安牌ではあります。荷物の扱い比較的丁寧だし。
那覇空港から自転車を展開して、西側から反時計回りで南下。ひめゆりの塔や平和祈念公園といった観光地を巡りつつ目的の自転車道出発地点を目指します。ちょっと寄り道しすぎて予定スタート時間が2時間ばかり遅れたりしましたけれども。
玉泉洞おきなわワールド前が自転車道の起点になります。スタート地点から微妙に道が自転車道っぽくないのですが、しっかり案内板がありました。……が、表示を見ると「どんだけ見切ったんだこの計画」とツッコみたくなるルートが記載されていたりして。
いきなり不安にさせてくれますが、まずは見所のニライカナイ橋を目指して走り始めます。そこまで脚使うほどではないですが、結構アップダウンがあります。沖縄は全然平坦じゃない。
このあたりはルートにも記載された正規の共用区間であるため、路面にクラック等古さはあるもののかなりまともな自転車道。ところどころに自転車道を表す標識も現れますし、案内板もエリアごとに登場。グスクロードに入っても比較的走りやすい自転車道が続きます。
10kmほど走るとニライカナイの入り口へやってきます。ここから6kmほどでニライカナイ橋展望台ですが、後半3kmほどが往復区間。自転車道としては色々アカンのではという気がしますが、致し方なし。路面はきれいに舗装されており非常に走りやすくなっております。
住宅街や航空自衛隊駐屯地横を抜けて進んでいくと、インスタ映え間違い無しの沖縄指折り絶景スポット、ニライカナイ橋展望台へ到着。しばし絶景を堪能。
晴天にも恵まれ素晴らしい眺望。バイクで橋を走り抜ける人たちが非常に羨ましいですが、ロードバイクでもない身で走りに行くわけにもいきませんので、ひとしきり眺望を楽しんだ後折り返します。降りるのは楽しそうですが上りとうない。3km折り返すと地面に右折指示があり、ルート表示板が見えます。
一路南城市中央方面へ向かうのですが、このあたりも結構しっかり自転車道として整備されています。標高高めの隠れた眺望スポットで、展望台や休憩所等も点在。
南城市市役所前を通過して進んでいくのですが、このあたりではもう標識を全く見かけなくなり、自転車道ぽさが皆無です。雰囲気はのどかで景色も良いし、道は舗装も幅も十分で走りやすいんですが。あと結構坂がある。
那覇市が近づいてくると、都会度が増して普通の町の道路になってきます。沖縄県公文書館等が目を引きますが、終盤5,6kmくらいはわりと退屈。そもそも正しい道なのかすら自信がありません。
那覇市に入ればゴールは目と鼻の先。一応、首里城公園入り口あたりを終点と見做して完走です。
尚、首里城はこの半年ほど前に火災で完全に消失。陽も落ちかかっていたため、守礼門だけチラ見して即撤収と相成りました。そして翌日、バスで沖縄中部へ。目的は県内二位の長さを誇る無料通行の大橋、古宇利大橋です。
1960m、約2kmの絶景。更に翌日は国内最長の無料大橋を渡るべく、一路宮古島へと向かうのでした。
沖縄のみち自転車道のまとめ
ニライカナイ橋を筆頭に非常に眺望がよく、景色は素晴らしい。後半は自転車道なのかすら怪しいですが道自体はなかなかに走りやすいです。時間の都合でパスしちゃいましたが城址跡等のスポットも多数。先人のレビューを見るとハブ警戒しなきゃいけないような下草ゾーンもあったようですが、さすがに整備されたらしく、少なくとも通った限りはそのような箇所は見かけませんでした。
なにせ沖縄は島なので飛行機輪行以外でそもそもやって来ることすら出来ず、あまり自転車に力入れる理由も無い気はするのですが、色々惜しい感じではあるので昔を思い出してしっかり整備していただきたいところです。計画によると一応ナショナルサイクルルートも気にしてはいるらしいですし……。
セットになる宮古島ポタのおまけ記事作りました。