長良川自転車道は、岐阜県岐阜市忠節町から海津市油島までを結ぶ約36.4kmの大規模自転車道です。「日本三大清流」と名高い長良川下流域沿いを走り、伊勢湾を目指します。2023年11月25日走破。
長良川清流自転車道の基本情報
正式名称は岐阜県道195号岐阜千本松原公園自転車道線。
通称長良川自転車道。道中、長良川左岸自転車道、長良川右岸自転車道の記載があります。
計画延長37km、昭和49年(1974年)整備開始、平成2年(1990年)完了。
実際の延長は記載箇所によって36.5kmとも36.4kmとも。
起点 | 岐阜県岐阜市真砂町(忠節橋南交差点) |
終点 | 岐阜県海津市海津町油島(長良川大橋西交差点) |
起点最寄りは名古屋鉄道名鉄岐阜駅、またはJR岐阜駅まで大凡2.5km。JRの場合米原と名古屋の中間になります。終点最寄りは養老鉄道多度駅まで3km少々、または名鉄佐屋駅まで4km少々。名鉄の方が色々融通が効くと思われます。
岐阜県岐阜市真砂町忠節橋南交差点を起点とし、長良川左岸堤防沿いを進行。河渡橋で右岸に渡り、墨俣一夜城前や道の駅クレール平田などを通過し、海津市海津町油島の長良川大橋西交差点で階段を上がって終点へ至ります。
起点から3kmほど長良川沿いに上ると長良川清流自転車道へ接続します。また全線が長良川サイクリングモデルルートの一部として整備されています。
長良川清流自転車道に至るまで
前日の長良川清流自転車道走破から岐阜市内のビジネスホテルで一泊、現地に向かう前に寄り道。
金華山ロープウェーで山頂付近まで登っての岐阜城です。尚、ロープウェーが往復1080円。岐阜城入場料が200円。朝早かったですが観光客いっぱいでした。天守の形状は実際は当時とは違うらしいですが。
東西交通の要衝を見据えてこの眺望なのでなるほど居城を構えるのも納得。一通り絶景を満喫の後起点に向かいます。途中、川原町の古い町並みを通りつつ。
起点の忠節橋を目指します。
長良川清流自転車道を走る
起点は忠節橋南交差点の西側にあります。大変わかりやすい起点案内があるので、行けば一発でわかります。ただし、コース案内板等は見当たりませんでした。
なぜか長良川清流自転車道に続き階段スタート。見ての通り堤防下側に自転車道が走っており、進行開始です。
堤防上を車道が走っており、その外側なので必然車道との交差が発生します。交差は横断歩道ではなく青い舗装が施されており、併せて「降車横断」の標識。これが結構な頻度で出てくるので、自転車道としては「そりゃないぜ」感があります。まあ、交通量は非常に限られていますが。
河渡橋まで5kmほどはこんな感じでずっと堤防下側を走ります。路面状況は安定してますが、前述の交差に加えイマイチ視野が広がらないので地味ではあります。
ほどなく河渡橋へ差し掛かり、右岸側へ渡ります。
河渡橋を渡ると、すぐに右岸側のサイクリングロード入口が現れます。
ぐるっと回り込んで右岸側堤防上へ。
車道がなく堤防上がサイクリングロードになっているので、一気に眺望が開けます。振り返ると遠くに金華山が見えたりも。気分良く走ってJR東海道本線と交差するところで一旦下へ。
ここからしばらくは堤防外側を走る形に。
国道21号線と交差するところで案内図を発見。
簡潔過ぎる案内に絶対迷わないという自信さえ感じます。道は程なく堤防を上がり車道方面へ。
堤防に上がったら車道を渡ります。
車道との交点が青舗装なのは一貫しています。横断歩道にしないのは何かルールとかあるんだろうか。再度堤防上の走行になり開けた景色の中走行開始。
途中、遠目にも目立つ建物が現れます。
豊臣秀吉が稲葉山城攻めに際し一夜にして築いたと言われる墨俣一夜城。当然、史実だったとして当時築かれたのはただの砦のハズですが、敢えて城郭天守として建てて記念館になっています。自転車道から分岐して正面の橋までつながってますが、少なくとも当日は閉鎖されてました。墨俣一夜城周辺は春であれば桜のスポットでもあります。
のんびりと堤防上の自転車道を進みます。
墨俣一夜城から3kmほど、赤い歩行者自転車道が現れるので、渡って水路向こう側へ。
ここからは再び堤防車道の外側を走ることになります。
彼方に名神高速が見え始めたあたりで、突然の通行止め。路面状況を見る限り再舗装しているようです。仕方ないので車道側に上がって路肩を進みますが、通行量があるのでわりと怖い。1km程度だったのでそこまで走らされませんでしたが。
堤防の車道より外側を走るコースは路面状況も含め安定しており、逆に言えば変化がなく淡々と進む感じに。名神高速を過ぎてから4kmほど、道の駅クレール平田へと到着します。
クレール平田ではレストランなどが併設されているので、食事や休憩が可能。しばらく食事してなかったので一休みしてナポリタンをいただきました。
残り14kmほどなので、あと1/3くらい。ただ、ここからはかなり淡々と進むのであんまり写真撮ってなかったりします。わりとずっと同じ風景で道を走ってる感じ。途中、長良川サービスセンターの建物下をくぐり抜けたりといったことはありましたが。
特徴的な形をした「水と緑の館・展望タワー」が見えてきたらゴールは間近。展望タワーの手前、登り階段とスロープが見えたらそこがゴールです。
ブルー舗装もありますしこちらの階段上が終点で間違いないと思います。
ただ、長良川サイクリングモデルルートはもう少し続く表記があり、100mほど進んだところに「ここから」の終点表記がありました。もうちょびっとだけ続くんじゃで本当にちょびっとで終わったパターン。
撤収は4km先の名鉄佐屋駅まで。輪行で名古屋駅まで戻り、新幹線で帰路につき、これにて長良川サイクリングロード終了です。
長良川清流自転車道のまとめ
30kmを越えるルートのほぼ全域が専用道として整備されております。路面状況はやや荒れ気味なところもありますが、工事区間がある通り放置されているわけではない様子。案内表示は少なめですが、そもそもほぼ専用道なので迷う心配はほぼありません。
見どころ自体は割と少なめか。墨俣一夜城、終点の国営木曽三川公園等目を引くスポットはありますが、どちらかというと走るためのコースで、地元のローディー数名ともすれ違いました。墨俣一夜城以南の25kmほどは道の駅クレール平田と長良川サービスセンターくらいで、マジで何もないです。
全体的には荒サイや多摩サイのような河川敷走行コースで、地元のローディーは日常的にお世話になるコースじゃないかなと思います。春か秋の自然の香りのする季節に、長良川の清流を横目にモデルルート全線走破にトライしてみるのがよいのではないかと。