DAHON K3/K9X ゆるカスタム(基本編)

カスタム
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気がつけばDAHON K3を迎えてからもうすぐ6年が経とうとしており、直近K9Xもお迎えしてしまいました。ゆるカスタムメインですが、初期の頃に困った点等振り返りつつ、前提知識とポイントを纏めていきます。随時加筆。

Tern N8もいますが、普段使い用でそこまでカスタム志向がないため対象から外してます。特に言及しないだけで、基本は一緒ですけどね。

基本中の基本

カスタムの前に、の基本及び前提知識。

そもそもDAHONとは?

1982年に創業したアメリカ発祥の折りたたみ自転車世界大手メーカーで、二つ折りタイプの折りたたみ自転車を発明して特許も持ってました(現在は特許期限切れ)。詳細はWikipediaのダホンや公式に譲るとして、現在日本国内では「DAHON」と「DAHON International」の2つの流れがあります。

「DAHON」は株式会社アキボウが代理店として国内モデルを取り扱っており、専門店を中心に車両を卸しています。「DAHON INTERNATIONAL」はシナネンサイクル株式会社武田産業株式会社が代理店として国際モデルを取り扱っており、主に大手自転車チェーンやショッピングセンターを中心に車両を卸しています。

勿論両方を扱う店舗もありますが、このサイトで「DAHON」という場合は基本アキボウ側を指します。インターナショナル側ではK3と同型がtbmという名前で売られてたりとか差異が大きい。

K3/K9X等のおりたたみ自転車の購入

まず自転車自体を購入しないと始まりませんが、DAHON正規代理店(前項のアキボウ系列)での購入を強くお勧めしておきます。「K3やK9X(に限ったことでもないが)箱から出してそのままは乗れない」はセールストーク抜きにしてもプロが口を揃えて言及するところで、きちんと初期の再整備や組み直しをしてくれるところを選ぶのが吉。おまけ付けてくれるところも多いです。

今後のメンテナンスを考えても折りたたみ自転車は機構の関係上「折りたたみヒンジ等通常の自転車には存在し得ない調整箇所」があり、普段取り扱いのない自転車屋では手に余るケースがあります。パンク修理程度ならなんとでもなりますが、14インチタイヤなんてそもそも置いてないところが多いでしょう。カスタムの際にも、特にK3は大変ピーキーな車両なので相談できる方が良いです。

自分はたまたま地元に専門店があったのでお世話になっていますが、店長によると「わざわざ四国からやってくるお客さんもいらっしゃる」とか(四国には正規代理店がない)。

安いからといって怪しい通販はやめておきましょう。整備の腕に自信があるのであればいいですが、そんな人はそもそもこのエントリー読んでません。通販購入品もケアしてくれる場合はありますが、お店の方針次第なので事前に確認しておくのが吉です。

個人的に参考にしているお店をいくつかご紹介しておきます。

千葉県柏市。K3にBIGAPPLEを流行らせた張本人で業界でも有名なよう。

東京都国立市。通販で利用した際はめちゃめちゃ丁寧なメッセージいただきました。

大阪市中央区。動画を多数出されており持ち込み対応も明言されてるお店。

兵庫県西宮市。いつも大変お世話になっております。

カスタムの方針

正直、収納スペースを小さくしたいだけで日常の街乗りで1日数kmしか走りません、とかであれば特にカスタムの必要はありません。標準パーツで十分仕事します。弄りたくなるのは「10kmを越えるようなライドに手を出し始めた」「輪行で軽くしたい」「ちょっと荷物を乗せたい」みたいな要望が出始めた時です。例えばデフォのK3で100km走ろうとすると確実に掌が逝きます。

なんだかんだK3デフォルトグリップで4年くらいは通しましたが

とはいえ、K3はそもそもでガジェット味が強いので弄りたい欲を刺激する自転車ではあります。「見た目をカッコよくしたい」というのも当然出てきます。当然。最終的には「好みです」になることも多いですが、快適性を重視すると重量が増加する等トレードオフになる要素も多いので、優先度・方針をある程度決めておくと後悔しにくいかと思われます。

カスタムの対象とポイント

弄るところは多数ありますが、機能上特に重視されるのは「自転車が他と接触する箇所」「回転する部品」です。その他は重量軽くしたり、見た目等のアクセサリ要素が強かったりしますが、むしろこちらに心血注ぐケースも多々。

基本パーツ

機械的に自転車が走行するために必要となる各種部位、及び人体側にダイレクトに影響を与える部分です。ネットを検索すれば、K3やK9Xオーナーがそのカスタムに心血注いでる姿が垣間見えます(特にK3)。個別エントリ作成していくつもりでいます。

タイヤ

自転車が唯一地面と接するポイントであり、走行性能と快適性に直結します。元々消耗品であり比較的安価なため交換しやすく、サイズや色など見た目への影響も大きいことから試行錯誤が繰り返されています。

通常車に比べれば選択肢が限られるのですが、それでもメーカー、サイズ、入手性等、考慮事項は多岐に渡ります。

ボリュームが増えたので別エントリ化

ペダル

自転車が人体と接する部位その1。自転車が動く動力を直接伝えるポイントであり、自転車の走行性能と人体側の疲労に直結します。折りたたみの際に飛び出す部位でもあるため、畳むのか外すのか、といった折りたたみ自転車特有の検討要素もあります。

ただ選択肢はMKS(三ヶ島製作所)ほぼ一択であるため、純粋に目的と好みで選べます。

ボリュームが増えたので別エントリ化

グリップ

自転車が人体と接する部位その2。一般に思われる以上にグリップを握る手に掛かる負荷は大きく、ロングライドになってくるとグリップの差が疲労度の差に直結し、快適性及び航続距離に影響します。デフォルトのグリップが重量超重視であるためカスタム対象となりやすく、カスタムは好みが出ます。

実質ド定番のERGON一択(及び派生廉価品)であるため、こちらも好みで選ぶ感じ。

ハンドル自体をドロップハンドル(ロードレーサーのアレ)に変えたりする人もいますが極限カスタマイズであるため除外。

実質ERGONグリップ解説編

サドル

自転車が人体と接する部位その3。前傾姿勢で乗るスポーツ自転車はサドル、グリップ、ペダルの3点で体重の負荷を分散しますが、ウェイトが一番大きいサドルはロングライド時に痛みが出やすく、快適性・航続距離に影響します。サドルにガッツリ体重が乗るママチャリに比べれば負担比率は軽いのですが割れることは多々。

快適重視のコンフォートタイプ(ふかふかの奴)は重量が重く、軽量なスポーツタイプは硬い。乗車姿勢や体格による個人差が大きく、安牌なメーカーや製品も無いので「サドル沼」と言われるほど答えが無いパーツでもあります。

尚、自身はノーマルで全く困っていないためカスタムの予定はありません。

ブレーキ

走るのではなく基本機能である止まるための唯一のパーツ。K9Xはディスクブレーキなのであまり論点になりませんが、K3のブレーキは止まらない上によく鳴ると評判です。とはいえ、定番Shimanoに変える程度であまり選択肢のあるカスタム箇所ではないですし、地味ではあります。

ホイール(リム)

回転部品その1。ロードレーサーでは価格面も含めてとかく議論になりがちなパーツですが、特にK3は選択肢が限られ、対象となるのは中華製の互換ホイールくらい。K3は使い方次第でバキバキスポークが折れるので、そちらの方が問題になりがちです。

14インチの純正カーボンホイールもあるのですが、高回転・高摩擦の小径車K3でカーボンホイールはあまりにチャレンジャー、お値段(前後併せて12万円くらい)的にも限界への挑戦味が強い。

ホイールカスタムはどちらかというと「K3を16インチ化!8速化!」とか無茶やる人の方が目立ちます。リアホイールがスプロケットと一体になっている関係で、変更箇所が大きくなりがち。

K9Xはそこまで話題になっているのをまだ見かけていません。349化や、ディスクブレーキなのでカーボンホイール化する人は出てきそうですけれど。

その他

「ハブの交換」「ハンドルポストの交換」「シートポストの交換」等、大体の事は試している人がいますが、入手性の問題だったり安全上の問題だったり。

拡張パーツ

K3及びK9X独自の要素もあれば、他の自転車と共通の検討要素もありです。

トップチューブ(ダボ穴)

K3、K9X共通でトップチューブに「ダボ穴(自転車の場合は共通規格でパーツを取り付けられる2個セットのネジ穴)」が空いています。ここに何を取り付けるかはK3が出た時から散々議論の的となっており、通常の自転車であれば定番はボトルケージですが、特にK3は遠い、狭くて取り出せない、ミサイル化するなどいろいろありました。

ボリュームが増えたので別エントリ化

保安部品(ライト等)

ライト、反射板、ベル等は保安部品として自転車に取り付けが必須です。しかし、ただ定められているものとしてデフォルト品を取り付けるのではなく、当然機能は維持したままどのように格好良いものにするか機能向上するか、というのも大事なカスタムポイント。光るものは目立ちますし。

ラック(キャリア)

小径車にはそこまで積載を求めるものではありませんが、それでも日常使いとなれば何か載せたいという場面は出てくるもの。K3及びK9Xには全面ヘッドチューブにラックの取付台座が設置されています(K3初期型には無し)し、専用リアキャリアもあります(K9Xは開発中らしい)。

重量を取るか、利便性を取るか。そこが問題だ。

バッグ類

固定ではなく随時で取り付けられるバッグ類も自転車のカスタムの一つと言えましょう。
ハンドルバーに取り付けるバッグ。
シートポスト及びサドルに取り付けるバッグ。
キャリアに追加で取り付けるバッグ。等等。

ボリュームが増えたので別エントリ化

まとめ

カスタマイズは凝り始めるとキリがありません。選択肢が多すぎて悩むこともあれば、必要なものが見当たらず悩むこともあり。自転車パーツは由緒正しいブランドから怪しい中華品まで市場にあふれており、選択肢を探すこと自体もまた楽しみです。

しかしハマった時は思わず1日中ニヤニヤしてしまい、さて次は何をいじろうかと。

安全安心には気を払いつつ、プラモデルを組み立てるように、楽しんでいきましょう!

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