姫路明石自転車道は、姫路市花田町から明石市西新町までを結ぶ、およそ35kmの大規模自転車道です。明石市側はよく整備されており見所も多いですが、大半の区間は……。2018年11月3日走破。
姫路明石自転車道の基本情報
正式名称は兵庫県道554号姫路明石自転車道線。
通称姫路明石自転車道。
1985年(昭和60年)に全区間35kmが整備完了済みです。
起点 | 姫路市花田町(市川橋東詰) |
終点 | 明石市西新町(大観橋西詰) |
起点はJR東姫路が最寄り駅で1kmほどですが、主要駅の姫路駅でも3kmほどです。終点は山陽電鉄西新町駅が最寄りで200mほどの距離ですが、主要駅の山陽明石及びJR明石駅でも1kmちょいなのでアクセスは良好。姫路と西明石は新幹線の駅がありますが、大阪から新快速で十分。
姫路市花田町の市川橋東詰をスタートし、区間の半分以上を山陽新幹線高架と並走します。高砂市で加古川右岸自転車道と接続し、播磨町、明石市と駆け抜け、終盤の明石市では山陽新幹線から離れ約8kmの浜の散歩道・播磨サイクリングロードを通り、明石市西新町の大観橋西詰へ至ります。
姫路明石自転車道を走る
JR明石駅まで輪行し現地まで自走。今回は終点からの逆走。明石側8kmは「浜の散歩道」「播磨サイクリングロード」の別名を持ち、特によく整備されています。
海岸沿いに出ると後方に明石大橋を背負いながら走ることになります。起点からスタートだとゴールが近くなったところでこの道と大橋が待ち構えているわけで、それなりにいい感じなのではないかと。
いきなり分岐があり直進ではなくスロープを下るのですが、その後林崎漁港周辺は一般道。港を抜けた後海水浴場横を駆け抜けていきます。道はよく舗装されてますが、自転車道によくある車線分割などはなく、ちょっと狭めかも。歩行者も多いのであんまり速度上げてかっ飛ばす感じではなく、まさにのんびり散歩道。
全然関係ないですが港付近でやたら足の早いDAHON Curve乗りに華麗に追い抜かれました。
海沿いの気持ち良い道が続きます。途中ヤシの木が並ぶ松江公園等、休憩ポイントも複数。途中一箇所川を迂回して越え、モザイクパネルの歴史壁画やアカシゾウ発掘地、明石原人腰骨発見地等の史跡を横目に進んでいきます。
そして開始地点と同じオブジェクトが見えれば浜の散歩道は終了。休憩所や自販機、公衆トイレなどもあり一休み。
ここから川に当たるまで海岸線を進みます。堤防兼ねた海岸線なので舗装状況等は悪くないですが、わりと普通の道っぽくなってきます。
住吉公園を抜け、瀬戸川に当たったら道なりに北上を開始するのですが、このあたりがぼちぼち迷いやすい。踏切とかわかりやすいから大丈夫やろーと思ってたら見事にちょっと迷いました。
国道250号赤姫幹線に合流したら歩道に自転車道表示が現れます。一応塗り分けされてるのが自転車道っぽいですが、幅とかだいぶ心許ない。
国道沿いを進むと、やがて新幹線高架が登場。ここからは新幹線高架沿いに目的地姫路を目指します。加古川はそのままは渡れないので一旦北上して渡河し、ちょっとだけ加古川右岸自転車道を使って再度新幹線高架に合流します。
高架ばっかりやないかい!ってくらい高架下を進みます。「新幹線と併走!」と言えば聞こえはいいですが、ずっと高架が頭上にあって、しかも陰になってる時間が大半なので開放感とは程遠い。路面はアスファルトが古く荒れ気味な上に、普通の歩道のような段差と緩急があるので走りにくい。ロードの人なら10人中10人車道走る。見所に乏しく、周辺も民家だったり小さな工場だったりで雰囲気もザ・生活道路、って感じです。
JR神戸線が合流してきたら終わりも近い。北上して瀬戸内の大動脈国道2号線に合流してスパート。
最後は国道沿いとかなので特に見所もなく。起点の市川橋東詰へ到着してゴールです。特にこれといった自転車道関係の表示もなく、感慨らしきものは得られません。ここから更に3kmほど足を伸ばし、姫路城観光へ。
駅からわりと距離あるんだこれが。姫路駅から輪行で帰路に着きます。
姫路明石自転車道のまとめ
総じて明石市内は素晴らしく、それ以外はだいぶ退屈。
起点からスタートすると浜の散歩道が終盤になり、海岸線が開け大橋を見ながら走ることができるのでよい気分でゴールできそうです。見所や休憩所も多く景色も路面も良いと、一部迷いそうなところ以外は文句なし。
しかし、いずれにしても高架沿いが退屈なことには変わりがありません。これといった休憩ポイントがなく、路面が整備されている様子もあまりない。小径車だと結構衝撃を拾いますし、ロードに段差とかふざけんなの世界なので自然車道を走る誘惑に駆られます。
浜の散歩道はリピートありですが、それ以外の区間はチョット……。