大野川緑陰道路/西島川自転車歩行者道

CR・コース

大野川緑陰道路は阪神電車に乗っていると鮮やかな舗装が目にとまる大阪市西淀川区を走る自転車歩行者道で、西島川自転車歩行者道はその大野川緑陰道路となにわ自転車道をつなぐべく整備が進められています。

大野川緑陰道路/西島川自転車歩行者道概要

いずれも大阪府大阪市西淀川区を走る自転車道(多分市道)です。なにわ自転車道と接続する形で整備されており、ぐるっと廻ると走行距離を延長することが出来ます。

大野川緑陰道路概要

大阪市西淀川区福町(淀の水橋跡)と歌島(八丁大橋跡)を結ぶ大凡3.9kmの自転車歩行者道です。
完成は1979年と古く、大野川遊歩道、大野川自転車歩行者専用道路とも。
最寄り駅はJR神戸線塚本駅、または阪神電鉄なんば線姫島駅など。

かつて同地区を流れていた大野川及び中島大水道を埋め立てて作られた自転車歩行者道で、元河川であるため、市街地真っ只中を走っているにも関わらずほぼすべての車道との交点が立体交差となっています。後述の西島側自転車歩行者道によってなにわ自転車道との接続が計画されている模様。

車道ばりに歩行者、自転車、進行方向で4レーン分離がされており、最も広いところでは幅員47mとそこらの自転車道顔負けの整備状況を誇ります。舗装は通常のアスファルトではなくカラー舗装のコンクリ(かな?)で、ロードノイズすらほとんど感じない快適性の反面、雨の日はスリップが怖い。ブルーのカラー舗装は交差する阪神電車の車窓からも非常によく目に付きます。

自動車との接触はほとんどないものの、公園が併設されていたり、横断歩道が設置され普通に歩行者も多いので前述のスリップしやすさと併せてスピード出しすぎ厳禁。

中島大水道(大野川)の歴史を確認すると、ルートが完全に一致するのがわかります。

西島川自転車歩行者道概要

大阪市西淀川区出来島と百島を結ぶ大凡2kmの自転車歩行者道です。
西島川両岸に整備されているため、実質整備区間は4kmほどで現在も整備中。
最寄り駅阪神電鉄なんば線出来島駅です。

前述の大野川緑陰道路となにわ自転車道を接続するように整備されている自転車歩行者道で、なにわ自転車道とは完全に接続している一方、大野川緑陰道路側の整備は両島橋までで、300mほど一般道を挟みます。現在も整備中とのこと。

西島川両岸を走る自転車歩行者道で、よくある車道沿い歩道の拡張ですが専用レーンが整備されしっかり整備されています。

西島川自転車歩行者道の様子

先日走行したなにわ自転車道からの続きなので西島川自転車道から。大規模自転車道ではない、地元の自転車道をご紹介。始点はなにわ自転車道終点と接続しておりそのまま走行可能です。

なにわ自転車道終点から中島大橋方面へ

なにわ自転車道終点から中島大橋をくぐり神崎川沿いに進み、出来島水門から西島川沿いに。自転車道は右岸左岸どちらにも整備されているので、どちら進むかは好みの問題レベル。

西島川沿い、左岸側はちょっとした公園に

一部公園的なところを除いて、歩行者と自転車を分離した上で、自転車も進行方向でレーン分けしているのが本自転車道の基本スタイルとなります。

歩行者自転車分離、自転車も進行方向で分離

比較的整備が新しいのか路面状態も良好。路面の白線アイコンはちょっと浮きかかってるのもありますが。放っておくと剥がれるか、雨の侵食で凹んだりするやつですね。

片側ちょっと狭いっちゃ狭い

なにせ2kmしかないのですぐ終了します。

両島橋終点、車道を進むと大野川緑陰道路へ

基本的に単体ではなくルートの一環として整備されている道路なので、見どころ的なものは特にありません。両岸は倉庫なんかばっかりだしそもそも距離短いし。

大野川緑陰道路の様子

西島川自転車道終点から大凡300mほど車道を走ると、大野川緑陰道路の入り口に着きます。ちょっと年季入ってますが、全面ブルーの舗装道路が目印。

なかなかレアな「自転車専用」の道路標識

この自転車道最大の特徴は歩行者道と自転車道が完全に分離されており、それぞれが専用道路になっている点。いわゆる「自転車専用道路」は全国で5000km以上あるようですが、その9割以上は「自転車歩行者専用道路」が占めるため「自転車専用」表記はわりかしレアです。

この大野川緑陰道路、路面舗装がカラー舗装されているだけでなく、通常のアスファルトではないコンクリ仕様のため、細かなロードノイズすらほとんどないツッルツルの道になっています。当日は小雨が降った後だったので、それだけでちょっと怖い。

写真でもスリップしそうな気配が見て取れる
「宝」と明言される大野川緑陰道路

道路自体は1979年に完成しているためかなり年季が入っており、ロードペイントは剥げてしまってるところもちらほら。ヒビが入っているところも無いわけではないのですが、普通のアスファルトほどは気にならない感じ。

年季に負けつつあるロードペイント

途中数カ所、地下に潜るなど勾配があります。傾斜もそこそこあるので、下ったらその勢いのまま上りたいのでスピード出しがち。ただ、路面が路面なので雨の日は超怖いやつ。

アンダーパスで地上設備を避けます
でかでかとスリップ警告も

下り坂の途中に横断歩道があったりとかなかなかにテクニカル。途中、すれ違う中高生らが若気の至りでぶっ飛ばしていきましたが怖いからやめれ。生活道路なので交通量自体もかなり多めです。

一部進行方向分離がなくなりやたら幅広の道路に

公園、街路樹などを眺めつつ、4km程度なのでサクッと終点に到着。すぐ近くにグリコの本社や江崎記念館があります。

カラー舗装が途切れて終了

まとめ

都市部を街路樹が生い茂る道が4km続いているというだけでもなかなかですが、歩行者自転車分離、さらに進行方向分離とここまでの道はあんまりないんじゃないかという規模感。公園や休憩所も多数、歩行者視点では自転車の危険が低い遊歩道でもあり、西淀川の宝も納得です。

なにわ自転車道を走ってからそのまま延長し、矢倉緑地公園で海を眺めた後折り返してJRで帰還、なんてのはなかなか良いのではないでしょうか。個人的には自宅から阪神駅遠いですし。

西島川自転車道の整備が終わって完全に繋がったら、是非なにわ自転車道と併せてもっとアピールしてほしいなあ、と思います。

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